中小企業診断士事例Ⅲ 生産・技術合格者学習メモ
中小企業診断士 2次試験 事例Ⅲ 合格者の学習メモ公開
QCD・DRINK・多能工化の頻出パターン【令和元〜5年】
2024年度中小企業診断士2次試験に合格した筆者が、事例Ⅲ(生産・技術)の過去問5年分で気づいた頻出パターンを公開。QCD・4M・DRINKフレームワーク・多能工化・小ロット化など、得点につながる知識と自分が外したミスパターンをまとめました。
更新日:2026年5月2日
はじめに
事例Ⅲは生産・技術が主テーマ。QCD(品質・コスト・納期)の視点で問題を読み、4M・DRINKなどのフレームワークを使いながら生産管理上の課題と施策を論じます。「多能工化・リードタイム・SLP・生産統制」が頻出キーワードです。
この記事では、令和元〜5年の過去問を複数周解いた中で気づいた頻出パターンと、実際に自分が外したポイントを年度別にまとめています。
📝 あくまで私自身のミスのメモです。誰かの役に立つかと思い、生々しく公開しています。
頻出論点マップ
1.基本視点:QCDと4M
- QCD(Quality・Cost・Delivery)のどれに影響があるかを意識して問題文を読む
- 強みや課題は4M(Man・Machine・Material・Method)で整理する
- 多品種少量生産を受託できることは強み
2.生産管理の三本柱
- 生産能力:一貫した生産体制は強み。新しく生産を始めるとノウハウ獲得につながる
- 生産計画:作成頻度を短サイクル化することが重要。リードタイムもキーワード
- 生産統制:現品管理・余力管理・進捗管理の3要素
3.ロットサイズと段取り改善
- 受注量より多いロットサイズ→過剰在庫→小ロット化で改善
- 小ロット化すると段取り回数が増加→シングル段取り化・外段取り化で対処
- シングル段取り:10分以内に作業を完了すること
4.多能工化
- 中小企業の限られた資源の有効活用につながる最重要キーワード
- 生産性向上・作業員の相互補完・柔軟な人員配置が可能に
5.DRINKフレームワーク(システム導入)
- D:Database化(DB化)
- R:リアルタイム
- I:一元管理
- N:ネットワーク
- K:共有(Knowledge sharing)
- DRINKの後に従業員教育・業務標準化も必要
6.レイアウト・5S
- レイアウト最適化にはSLP(Systematic Layout Planning)を使う
- 5Sも基本的な改善策として必ず言及
- 機能別レイアウトは小ロットには向かない点も意識
7.戦略・連携
- 戦略問題では強みをどう活かして何を達成するかまで書く
- 一社への依存は避けつつ取引先は増やす方向で助言
- 外部連携では継続的な契約が関係強化につながる
得点につながるキーワード集
特に「多能工化」は毎回チェックリストとして意識する必要があります。
多能工化小ロット化シングル段取りリードタイム生産統制DRINKSLP5S一貫生産体制短サイクル化高付加価値化
年度別:自分が外したポイント
各年度で実際に失点した箇所と、複数周解いたときの気づきをまとめています。
令和元年度
- 効果への言及がいつも不十分だった
- 多能工化を毎回失念していた
- 生産量増加→経験曲線効果でコスト低減という論点を知らなかった
- 計画作成頻度を上げることが重要と気づいていなかった
- 2周目:新しいことを始めるとノウハウが身につく、という点も言及。多能工化は毎回必ず書く
- 3周目:発注方法・在庫管理の課題→生産統制で改善するという論点が必要だった
令和二年度
- 打ち合わせ時間という具体的な課題を字数があれば書くべきだった(具体性を高める)
- 標準化されていないことは高優先度の改善点
- SLPのワードを使い忘れた。5Sも基本として徹底すべき
- リードタイムは得点につながる単語
- 戦略では高付加価値化・受注拡大というキーワードも有効
- 2周目:IT化の効果として生産計画・生産統制への活用を言及する
令和三年度
- 受注量より多いロットサイズ→過剰在庫という論点を把握していなかった
- 第4問:マーケティング施策でなく経営資源(技術力)をどう活用するかを問うていた
- 2周目:品質のバラツキへの言及が抜けていた。経営資源が何かを明示する
令和四年度
- 生産統制を重要キーワードと認識していなかった
- CADはデータ共有に利用可能。3D CADは加点が狙えるキーワード
- 小ロット化は段取り回数が増加するという副作用も言及する
- 全工程にわたる生産計画がキーワード
- 2周目:短納期効果の書き忘れ。小ロット化は段取り回数増加を必ずセットで書く
- 3周目:小ロット化は各設問でSWOT的に捉える
令和五年度
- 2周目:設問ごとの題意(製造工程の効率化を問うている)を読み違えていた。上司が直接指示→標準化できていない、収益性が悪い→在庫管理の問題という読み方が重要。戦略では強みで弱みを克服する。営業の兼任に目を光らせる
まとめ:事例Ⅲで安定して点を取る思考パターン
1問題文を読むときはQCDのどれが問われているかを先に把握する
2多能工化・リードタイム・生産統制は毎回チェックリストとして意識する
3DRINKは5要素をすべて書き出してから文章化する
4効果への言及(生産性向上・短納期・コスト低減)を施策と必ずセットで書く
5戦略問題では「強みをどう活かして何を達成するか」まで書く
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