中小企業診断士事例Ⅰ 組織・人事合格者学習メモ

中小企業診断士 2次試験 事例Ⅰ 合格者の学習メモ公開頻出パターンとキーワード集【令和元〜5年】

2024年度中小企業診断士2次試験に合格した筆者が、令和元〜5年の過去問を複数周解く中でNotionにまとめていた学習メモを整理・公開。PMI・機能別組織・事業承継・DRINKなど、得点につながる知識と外したミスパターンをまとめました。

更新日:2026年5月2日

はじめに

この記事は2024年度2次試験に合格した筆者が、令和元〜5年の過去問を複数周解く中でNotionにまとめていた学習メモを整理・公開したものです。問題文そのものではなく、「自分が気づいたこと・外したこと・加点につながるキーワード」に絞って記述しています。

事例Ⅰは「組織・人事」が主テーマ。施策は人事組織に絡めて書くことが基本で、施策と効果のセット記述が必須です。この記事では令和元〜5年の5年分を解いた中で、繰り返し現れた頻出論点と自分が実際に外したポイントを年度別にまとめました。

📝 あくまで私自身のミスのメモです。誰かの役に立つかと思い、生々しく公開しています。

頻出論点マップ(7カテゴリ)

1.経営体質・依存度

  • 特定顧客・取引先への依存度が高いことは頻出論点。依存度を下げて経営リスクを分散する方向で解答
  • 下請け体質は改善すべき課題
  • ノウハウは重要な資産であり、加点が狙えるキラーワード
  • ビジネスの成否を問われたら売上だけでなくコストにも言及

2.経営戦略

  • 他社との差別化・リソースの絞り込みを意識
  • 商品の認知度(外部からの評価)は強みになる
  • 何かをやめることはリソース集中につながる

3.PMI(企業統合)の4つの留意点

  • シナジー創出
  • 従業員の不安解消
  • 組織文化の違いへの対処
  • 人材交流・社員育成の実施
  • PMIの留意点を聞かれたら自社と買収先の差分に注目する

4.組織構造

  • 機能別組織は意思決定が経営陣に集中する→経営改革・新規事業推進フェーズでは経営陣がリーダーシップを発揮しやすいメリット
  • 同族経営:意思決定は速いが、評価が不透明で従業員モチベーション低下のリスク→目標管理制度の導入が鉄板解答
  • 兼任が発生している場合:役割明確化と専門化が重要→機能別組織へ
  • 業務標準化により働きやすい環境をつくれる

5.事業承継

  • 前任者が補佐しながら段階的に引き継ぐことが円滑な承継
  • 後継者には経営スキルが身につくかを意識
  • 若手従業員への権限委譲・育成も重要

6.採用・評価制度

  • 未経験者にはインターンで自社の魅力を具体的に体験させる
  • 家族経営は評価が不透明→目標管理制度導入で公平公正な制度へ
  • OJT教育は従業員定着の定番施策

7.システム導入(DRINK)

  • DRINK:DB化・リアルタイム・一元管理・ネットワーク・共有
  • 前処理として業務標準化・マニュアル化も必要
  • システム導入後の従業員教育も忘れずに言及

得点につながるキーワード集

これらのキーワードが頭から自然に出てくるよう、脳に刷り込んでおくことが重要です。

モラール向上組織活性化権限委譲OJT教育経営スキルノウハウ目標管理制度シナジー創出一体感の醸成グループ横断人材配置

年度別:自分が外したポイント

各年度で実際に失点した箇所と、複数周解いたときの気づきをまとめています。

令和元年度

  • 内的要因だけに注目してしまい、外部環境の変化について言及できていなかった
  • 人事施策を書くとき、効果とセットで書く意識が低かった
  • 機能別組織の「意思決定集中→リーダーシップ発揮」というメリットを知らなかった
  • 「同族経営」という言葉を使い慣れていなかった
  • ビジネスの成否について、売上しか言及せずコストの視点が抜けていた
  • 2周目:シナジー創出による成長への言及が抜けていた。目標管理制度も「公平公正な」と具体化すべきだった

令和二年度

  • ノウハウがキラーワードだと知らなかった
  • システムにDB化(DRINK)が必要と認識していなかった
  • グループ内配置・人事交流の施策が抜けていた
  • 「組織活性化」という言葉が脳内から出てこず、外れた表現をしてしまった
  • 2周目:DRINKの後に従業員教育も書く。ターゲットを明確にすると加点が狙える

令和三年度

  • 経営改革を推進する際の差別化への言及が弱かった
  • 経営課題のレイヤーが具体的すぎた。抽象的なレベルで統合して言及すべき
  • 2周目:ファブレス化はリソース集中につなげられる

令和四年度

  • 商品の認知度が強みになると知らなかった(外部からの評価=強み)
  • 外部機関認証という表現が使えることを知らなかった
  • 後継者育成で「経営スキル」が身につくという言及ができていなかった
  • 事業承継で「段階的引継ぎ」を書けていなかった
  • 2周目:OJT教育、農業の魅力発信、機能別組織と専門性向上のセット、設問に明確に「組織は」と書く姿勢

令和五年度

  • 内部環境の変化から生まれた強みへの着目が弱かった
  • PMIで「異なる組織文化」「教育実施」「A社の強み」が抜けていた
  • 3周目:シナジー創出に向けてA社の強みを明示する

まとめ:事例Ⅰで安定して点を取る思考パターン

1施策と効果は必ずセットで書く
2SWOTの視点で内部・外部を構造的に整理してから解答する
3「組織活性化・モラール向上・ノウハウ・シナジー」は脳に刷り込む
4PMIの留意点は4要素(シナジー/不安/文化/人材交流)をチェックリストとして持っておく
5設問に素直に答える。「組織は」と書いてから組織について答える

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