中小企業診断士事例Ⅱ マーケティング合格者学習メモ
中小企業診断士 2次試験 事例Ⅱ 合格者の学習メモ公開
SWOT・アンゾフ・コミュニケーション施策の頻出パターン【令和元〜5年】
2024年度中小企業診断士2次試験に合格した筆者が、事例Ⅱ(マーケティング・流通)の過去問5年分で気づいた頻出パターンを公開。SWOT分析の時制・アンゾフの成長マトリックス・双方向コミュニケーションなど、得点につながる思考パターンをまとめました。
更新日:2026年5月2日
はじめに
事例Ⅱはマーケティング・流通が主テーマ。SWOT分析・3C分析・アンゾフの成長マトリックスなどのフレームワーク活用と、「双方向コミュニケーション」「地域活性化」「固定客化」といった頻出キーワードの使いこなしが得点を左右します。
この記事では、令和元〜5年の過去問を複数周解いた中で気づいた頻出パターンと、実際に自分が外したポイントを年度別にまとめています。
📝 あくまで私自身のミスのメモです。誰かの役に立つかと思い、生々しく公開しています。
頻出論点マップ
1.環境分析(SWOT・3C)
- SWOT分析では「時制」を意識する。起こりそうなことだけでなく、すでに顕在化していることもメイン
- 機会:「ニーズがある」という抽象表現より「引き合いが実際にある」という具体表現が◎
- 脅威:強い言葉(取引中止の可能性など)を与件文から見落とさない
- 3C分析:自社(Company)は強みと弱みを両方書く。競合(Competitor)は何が脅威かまで言及
- 市場拡大の背景理由も論理の飛躍なく記載する
2.事業戦略
- 自社ブランド商品開発は受託より収益性が高い→重要な論点
- 特定取引先への依存度を下げることは経営リスクの分散につながる
- 顧客と直接接する機会を作りニーズを把握することが重要
- 取引実績も強みになる(他社との取引に活きている実績)
3.成長戦略(アンゾフの成長マトリックス)
- 市場浸透・新製品・新市場開拓・多角化の4象限
- 過去問では多角化が高得点の解答になることが多い
- 「多角化」という戦略名だけでなく「新製品・新市場」というキーワードも必ず出す
4.コミュニケーション施策
- コミュニケーション≠プロモーション。コミュニケーションは双方向、プロモーションは一方通行
- 双方向コミュニケーションの手段:掲示板・SNS・試作モニター制度
- 過去の来店時の要望を施策に反映させることが重要
- なるべく具体的に施策内容を記述する
5.効果として使える鉄板キーワード
- 顧客満足度の向上
- 固定客化
- 地域活性化(ただし因果関係を意識して使う)
- 長期的な関係構築
6.事業提携
- 自社の強みが活かせるパートナーは誰か?という視点
- 自社の弱みを補完できる協力者を選ぶ
得点につながるキーワード集
これらのキーワードが自然に出てくるよう練習しておくことが重要です。
双方向コミュニケーション固定客化顧客満足度向上地域活性化試作モニター制度アンゾフ(多角化)顧客ニーズ収集自社ブランド化
年度別:自分が外したポイント
各年度で実際に失点した箇所と、複数周解いたときの気づきをまとめています。
令和元年度
- SWOT分析で時制を誤り、すでに起こっていることへの言及が抜けていた
- 顧客層の存在量(富裕層・有望顧客の規模感)への言及が抜けていた
- 協業先と開拓する顧客層を聞かれているのに施策内容を答えてしまった(設問の問いに正確に答える)
- 施策の理由を聞かれたら効果にも言及する
- 2周目:強みを生かす具体的な施策内容の欠如
令和二年度
- 取引実績が強みになると知らなかった
- 機会で「引き合いがある」という具体表現を使えなかった
- 市場拡大の背景(健康志向)を不要と判断して触れなかった
- 「依存度を下げる→経営リスク分散」まで言及できていなかった(結論まで書く)
- アンゾフで「多角化」という戦略名しか書かず「新製品・新市場」を出せなかった
- 2周目:顧客ニーズ収集→顧客の声の反映の両方を書く。地域活性化は積極的に使う
令和三年度
- 設問にネット販売と書いてあったからECサイトの表現を省いた→設問の意図を読んで明言すべきだった
- 近視眼的になりマーケティング活動全体への言及が弱かった
- コミュニケーション設問で「双方向性」のキーワードが抜けていた
- 効果の因果関係を意識せず「地域活性化」と脳死で書いた
- 2周目:製品への言及を忘れない。フランチャイザーも顧客目線で動く
令和四年度
- 競合を1つしか挙げなかった(各要素は2つ以上あるはずという前提で与件文を確認する)
- 3C分析でCompanyに強みしか書かず弱みを書かなかった
- 自社の弱みを補完できる協力者という視点が抜けていた
- 2周目:一次産業との協業・製造加工技術の具体化・協業相手が主体にならないよう自社がイニシアチブを持つ書き方に
令和五年度
- 2周目:競合の強みへの言及が抜けていた。ビジネスモデルのトレンド(中古販売)を見落とした。コミュニケーション方法として商品情報の提供を書けなかった
まとめ:事例Ⅱで安定して点を取る思考パターン
1設問が聞いていること(顧客層?施策?効果?)を正確に読み取ってから答える
2SWOT分析は時制を整理し、すでに起こっていることも必ず含める
3「コミュニケーション」と書いてあったら双方向性を意識する
4各要素(強み・脅威・競合など)は2つ以上あるはずという前提で与件文を確認する
5効果は因果関係を意識して書く(地域活性化を脳死で書かない)
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